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【洋服好きなら知っておきたい】アイビーを学ぼう
アイビーとは
アメリカ東部の私立大学(アイビーリーグ校)に通う学生を意識した、ブレザー、ボタンダウンシャツ、チノパン、ローファー、などを取り入れたスタイルのことを言います。
1950年代初頭、VANの創設者石津謙介氏がアメリカアイビーリーグを訪問した際に影響を受け、日本の男性に紹介したことがきっかけとなり日本のおしゃれ男子に浸透していきました。
石津氏はアメリカから帰国後、ブルックスブラザーズのスーツを参考にアイビースーツなるものを作り販売を開始しました。
当時の日本人男性にはおしゃれという概念はなく、そんなことに時間を割いているのは男らしくないという時代だったようですが、一部かっこいいモノを着たいと憧れる人たちにとって、このアイビースーツは目を輝かせるアイテムの一つになったとのことです。
「ブルックスブラザーズ NO.1サックススーツ」
メンズクラブとアイビー
当時ファッション誌などはすでに発行がはじまっていたようですが、今のように見て楽しむものより、もっと実用的な型紙のパターンが白黒で掲載されていたような今のいわゆる雑誌とは違うコンテンツになっていたようです。
なので雑誌ではなく映画から洋服のヒントを得るというのが主流だったようですが、それは女子だけで、男性はファッションに関する知識が皆無だったので、ベーシックな知識から入門書的なモノが必要とされていました。
それを教えたのが「男性専科」という石津氏を中心としたチームが作った季刊誌で、これは今も発行が続いている「メンズクラブ」の前身だったようで、アイビーを布教していく1950~1960年代にかけて現在のコンテンツのように変わっていきます。
アイビーについてはメンズクラブでも紹介されていましたが、一般の人からすると、まだまだ雑誌の中世界の話。になっていて実生活ではまだまだ学生は学ランとか無味乾燥な服を着ていました。
もちろんアイビーが街にいるということはなく、もしそんな人がからかわれるくらいの浸透率だったようです。
1959年頃にはおしゃれな情報を取り入れられる情報源といえばメンズクラブという立ち位置になっていたみたいで、黒津氏を中心としたアイビーブームの火付け役たちが、街のアイビー・リーガースという連載をスタートさせ、アイビーをリアルに感じさせていったとのことです。
これがストリートスナップのはじまりと言われてます。
「街のアイビー・リーガース」
アイビーの話しでよく出てくるワードも覚えておくと会話についていけます。
・アイビー・リーガース
構成大学は下記の8校
ブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イェール大学
・みゆき族
銀座の紳士服店の前にたむろしていた10代の少年たち。
ボタンダウンシャツを好んでケネディカットにしてた。
東京オンリンピックの前夜に一斉に職質を受ける。
・海外渡航自由化
1964年4月に実施された外為規制の緩和措置のこと。
これがあったから実際にアイビー・リーグに行って学生の写真が撮れるようになる。それまではアイビーの先生たちによる妄想でのスタイルが多かった。
・TAKE IVY
アメリカで撮影されたアイビーとはなんぞやというの紹介したルックブック的なもの。
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